下記の記事は、本記事が属する「格差の法則」シリーズの案内板です。シリーズの趣旨や各個別記事の位置づけを把握できるため、初見の場合はぜひご一読ください。
正直、聞いたことあってもアフィリエイトって怪しいな…。
SNSやブログで「おすすめ」「レビュー」「アマゾンアソシエイト」といった言葉をよく見かけるけれど、お金目的だとしたら、どこまで信じていいのかわからない。
「アフィリエイト=お金の匂いがする」
「詐欺の一種かも?」
「売り込み臭が嫌」
「いかにも広告っぽいのが苦手」
そんな印象を持つ人は少なくありません。
けれど、かつてYouTuberやインフルエンサーが得体のしれないもの扱いだったように、
『よく知らないから怪しく見える』だけだったり、実は不正行為のアフィリエイトを見て印象が悪かったり、ということもあります。
本記事では、国の見解や法的ルールをもとに、アフィリエイトの“本当の姿”と“これからの働き方としての可能性”を考えていきます。
※本記事内の最後に広告が含まれています。
アフィリエイトとは?国の資料から収益を得る仕組みを知る
参考資料
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf)(「1アフィリエイト広告の概要(1)アフィリエイト広告」P6/「(3)アフィリエイト広告に関係する事業者」P9~11)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日) | 消費者庁
アフィリエイトとは成果報酬型広告のこと

アフィリエイトとは、企業の商品やサービスを第三者である一般ユーザーが紹介し、成果が出たときにユーザーに対して報酬が発生する「成果報酬型広告」のことです。
ユーザーが掲載する広告は、広告主とユーザーを仲介する事業者(ASP)を経由して選びます。
このアフィリエイト広告を掲載する第三者の一般ユーザーのことは、アフィリエイターと呼びます。
アフィリエイト広告は通常、そのアフィリエイターが運営するウェブサイトやブログなどのメディアに掲載されます。
アフィリエイト広告が消費者の目に入るまでに関係する事業者
広告主(商品やサービスを提供する企業や事業主のこと)

アフィリエイトにおける広告主とは、自社で運営する通販サイトを所有しており、商品販売やサービスの申し込みを受け付ける事業者のことです。(企業と言い換えても良い)
広告といえば広告代理店が担当するイメージがありますが、他社のアフィリエイトシステム(ASP)を企業が利用して、アフィリエイターである一般ユーザーと提携することがあります。
この場合、一般的にアフィリエイターへの報酬は、広告主とASP(後述)の間で設定されます。
そのほかには、自社でアフィリエイトのシステムを用意するパターンもあります。ASPを介さずに直接アフィリエイターと契約し、アフィリエイトシステムを提供します。
また、広告主が広告代理店に依頼してASPを経由し、アフィリエイターが広告を掲載するパターンもあり、広告主がアフィリエイトを利用する経路は様々です。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)

ASPとは、個人や法人のアフィリエイターと広告主をマッチングするシステムを持つ事業者のことです。
自分が運営するサイトにアフィリエイト広告を掲載したい法人や個人を募り、広告主とユーザーの提携を仲介する役割があります。
ASPの役割は提携の仲介だけではありません。広告主の代わりに広告掲載管理やアフィリエイターへの報酬支払いなども代わりに行います。
ASP自体は、アフィリエイターの報酬額に応じた手数料、月額システム利用料、アフィリエイター募集手数料を主な収益源としています。
アフィリエイター(消費者の立場に近い一般ユーザー)

アフィリエイターとは、管理しているウェブメディアでアフィリエイト広告を掲載する個人や法人のことです。
アフィリエイト広告経由のアクセスから商品やサービスの購入・契約に繋がった場合、アフィリエイターは成果報酬を得ます。
ASPに登録しているアフィリエイターの具体的な人数は明らかではありませんが、大手ASPの「A8.net」に登録されているサイト数は360万1300サイト(2025年10月07日時点)です。
参考資料:登録サイト数について
サイトリンク「アフィリエイトのA8.net」
YouTube収益化とアフィリエイトの共通点と違い

今でこそYoutuberやVtuberなどの配信者は、子どものなりたい職業として認知されていますが、それ以前は「YouTuber(Vtuber)なんて職業じゃない」という認識が一般的でした。
そもそもYoutuberが職業として成立するのは、自分の投稿動画に広告を表示することで、収益を得られるからです。現在、多くの企業はYoutubeの広告サービスを経由して、人気配信者・動画クリエイターの動画に広告を表示しています。
アフィリエイトも広告を掲載して収益を得るため、Youtubeで広告を表示して収益を得るのと似たようなところがあります。
Youtuberの場合、収益化の際に自分の動画に表示する広告主を選べませんが、アフィリエイトの場合は選ぶことが可能です。ASPを介して自分で選んだ広告主と提携し、自分のメディアで商品を求めている人を集めて販売に繋げ、成果報酬を獲得します。
個人の発信が企業価値を広げる行為に関わる点、その行為で収益化が可能な点はどちらも同じ構造です。
アフィリエイトとYoutuberの違いについては、まず媒体が動画か文章かという点が挙げられます。
最も大きく異なる点は、アフィリエイトの場合、その商品が必要な人に向けて、価値を適切に理解してもらうための文章を自分で書かなければならないところです。
(Youtuberの場合は広告と動画の内容が直接関係しないものの、多くのユーザーに視聴されるような動画作りが求められる点で似たようなところがありますね)
なお、Youtuberによっては個別の案件を企業からもらうことがあり、人気の配信者なら収入源のひとつになっている場合があります。アフィリエイトにも似たシステムがあり、アフィリエイターの実績が優秀な場合に限り、クローズド案件の紹介や通常報酬額に上乗せされる特別報酬をもらえることがあります。
参考資料
なりたい職業がある小中学生は92%、1番人気の職業は「学校・幼稚園の先生」 | ニフティキッズ
【調査結果】なりたい職業で「Vtuber」が「YouTuber」を上回る人気に!1位は小学生「イラストレーター」、中学生「学校の先生」
・特別報酬(特単)について
アフィリエイトで特別報酬(特単)をもらう方法を解説! | ASPのバリューコマース アフィリエイト
アフィリエイト広告でよく聞く「特別報酬(特単)」とは? | アフィリエイトのA8.net
特単とは – 【afb】まーくんのアフィリエイト学校
調査データで知るアフィリエイトで実際に稼いでいる人の割合と作業時間
アフィリエイトで報酬がもらえることは分かったけど、始める前に「実際のところ本当に稼いでいる人がいるのか」という点はどうしても気になるところです。
アフィリエイト関係の非営利団体が公開する調査データがあったため、それを参考にアフィリエイト収入の実態を探っていきます。
(調査データへのアクセスは最後小見出しの末尾にある参考資料をご覧ください)
ひと月のアフィリエイト収入に関する調査
特定非営利活動法人アフィリエイト協議会の「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2025」によると
「ひと月のアフィリエイト収入」の回答では

- 収入なし+1000円未満の割合:43.2%(前年より7.3ポイント減少)
- 1000円未満の割合:12.9%(前年より0.8ポイント増加)
- 3万円以上の割合(~500万円以上まで):33%(前年より4.8ポイント増加)
というデータが出ています。さらに、同資料では経験年数が長いほど収入が上がる相関関係があるとしています。
また、少しデータが古いですが、一般社団法人アフィリエイト協議会(JAO)が行った2023年の市場調査の結果も参照します。
「月額アフィリエイト収入(2023)」のデータを見ると

- 月1000円未満+収入なしの割合:全体の66.2%(前年度と比べて4.8ポイント減少)
- 月1000円未満の割合:32.5%(前年より1.6ポイント増加)
- 月3万円以上の収入(~100万以上まで)がある人の割合:全体の9.4%(前年度と比べて0.3ポイント増加)
という結果が出ていました。2022年の調査では月1000円未満+収入なしの割合は71%です。
調査データを見る限りではあまり稼げてない人の割合が目立ちますが、ずっと同じ割合を維持しているわけではありません。月1000円未満の層が年を経て少しずつ減少して、月3万円以上の収入を得ている人もわずかに増え続けています。
アフィリエイト収入とアフィリエイトサイト運営にかける時間の関係
アフィリエイト収入とサイト運営にかける時間が、どの程度関連しているかについてのデータもありました。
特定非営利活動法人アフィリエイト協議会の同資料によると、「アフィリエイト収⼊×アフィリエイト運営にかける時間」の回答で以下のデータが出ていました。

- 収入はない/1000円未満/1000円以上5000円未満の3グループの作業時間で、最も割合が大きいのは30分未満
- 5000円以上1万円未満のグループから、1時間程度の割合が最も大きくなる
- 月の収入が1万円以上(~500万円以上まで)のグループは、3時間以上の割合が大きく占める
(補足:5万円以上10万円未満のグループのみ、1時間程度・2時間程度・3時間以上の割合が同じになっています)
このデータを見る限りでは、大きな金額を稼いでいる人は作業に3時間前後充てており、30分以下の作業時間しかかけない人は、少ない金額しか得られていないということが分かります。
続いて、一般社団法人アフィリエイト協議会(JAO)の同資料も確認します。
調査の回答者をアフィリエイト収入が月1000円未満と30万円以上のグループに分けて、運営サイト数と平均作業時間を整理して比較したデータがあります。

データによれば、月1000円未満のグループの平均作業時間は一日1時間なのに対して、月30万円以上のグループは、平均作業時間が一日に3.3時間充てていることが明らかになりました
この調査内容でも触れられていますが、時間と労力をかけているアフィリエイトサイト運営者の方が、高いアフィリエイト収入を得られています。
もちろん時間さえかければ良いというわけではありません。
アフィリエイトで多くの収益を出せているのは、ユーザーに価値を届けるために毎日3時間程度費やしているということが、データで示されたと考えた方がよいでしょう。
初心者が30分程度作業して稼げるほど楽なものではありません。
参考資料
一般社団法人アフィリエイト協議会
アフィリエイト市場調査2023を発表 ~月3万円以上の収入割合は9.4%~
アフィリエイト市場調査2022を発表 ~月3万円以上の収入割合は過去最高9.7%~
特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会
アフィリエイトプログラムに関する意識調査<2025年>
アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2025年(PDF)
(「ひと⽉のアフィリエイト収⼊」P13/「ひと⽉のアフィリエイト収⼊×アフィリエイトを開始してからの年数」P15/「アフィリエイト収⼊×アフィリエイト運営にかける時間」P17)
アフィリエイトの市場規模について(将来性)
アフィリエイト広告単体の市場規模ではありませんが、総務省の令和7年情報通信白書によれば、世界の広告費用においてデジタル広告は、2024年には4698億ドル(前年比10.7%増加)になると予測されており、総広告費で占める割合は60.8%まで拡大する見込みです。
また、日本のデジタル広告市場も成長傾向であり、2024年のインターネット広告費は3兆6517億円(前年より増加)になったのに対して、マスコミ4媒体(テレビや新聞など)の広告費用は2兆3363億円と減少が続いています。(2023年のマスコミ4媒体広告費は2兆3161億円、インターネット広告は3兆3330億円)
マスコミとインターネットの広告費が初めて逆転したのは2021年のことで、その年から継続して差が広がっているとのことです。
アフィリエイト広告はデジタル広告のひとつであり、近年では悪質な業者の淘汰など業界の健全化が進んでいます。
日本においてアフィリエイトが新しい働き方、在宅で収入を得る方法として現在よりも認知が高まっていけば、デジタル広告の市場規模の状況に合わせて拡大していくものと予想できます。
参考資料:
出典:総務省ホームページ「令和7年情報通信白書」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd213220.html)
出典:総務省ホームページ「令和6年情報通信白書」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd213220.html)
出典:総務省ホームページ「令和5年情報通信白書」(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd243220.html)
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf)(「(2)アフィリエイト広告の市場規模」P6,7,8/「3 消費者のアクセスを過度に煽るアフィリエイト広告の変遷及び現状」P29,30,31,32)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)
アフィリエイト市場に関する調査を実施(2025年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
では、国はアフィリエイトをどう見ているのか?
国の立場は「禁止」ではなく「整備」
アフィリエイトという言葉には、どこか「怪しい」「グレー」という印象を持つ人も少なくありません。
確かに、過去には誤解を招く広告や誇大表現が問題になった時期もありました。
しかし、国の姿勢はアフィリエイトを禁止する方向ではなく、「整備」して健全に発展させる方向にあります。
① 消費者庁の動き ― ステルスマーケティングの明確化
2023年、消費者庁は「ステルスマーケティング(広告であることを隠す手法)」を景品表示法の対象に加えました。
これはアフィリエイトを取り締まるためではなく、“正しく表示すれば問題ない”というルールを明確化したものです。
つまり、広告であることを明示し、誠実に発信する限り、アフィリエイトをやること自体に何の問題もありません(法的ルール・規制の詳細については後述)。
② 問題は「仕組み」ではなく「使い方」
国が問題視しているのは、「アフィリエイトという仕組み」そのものではありません。誤解を招く宣伝や虚偽情報の拡散といった“使い方”の部分です。
不適切なアフィリエイト広告を抑止するために法整備が進められており、正しい運用をしている個人にとっては、悪質な事業者やアフィリエイターが排除された環境が整いつつあります。つまり、誠実に取り組んでいる人が報われやすい環境に変わってきているということです。
参考資料
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf)(「(1)アフィリエイト広告の変遷」P29,30/「(2)アフィリエイト広告に対する景品表示法の適用に係る基本的な考え方」P49,50,51,52)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)
国が認知している問題のあるアフィリエイト広告とは?
消費者庁の資料「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書」によれば、より多くの消費者のアクセスを得て金銭を稼ぐために、以下のような問題のある表示を行う事業者(広告主)やアフィリエイターがいます。
【不適切なアフィリエイト広告の特徴】
- アクセスの獲得や興味を惹くために誇大・虚偽表現をする(薬機法や景品表示法などに違反)
- 虚偽の体験の記事を書く(健康・美容分野に多い)
- 漫画や動画を使って(使用自体は悪くはないが)商品が著しく良いもののように紹介する
- 競合他社の商品やサービスの画像を無断転載・画像合成している
- 根拠がない学説や実績で商品をよく見せる
【不適切な広告主のよくある特徴】
- いつでも解約可能と表示されているのに解約できない
- 連絡先が不明で定期購入商品の解約や返品ができない
- 不適切なアフィリエイト広告は、アフィリエイターが勝手にやったとして広告主が責任を取らない
(アフィリエイト広告が逃げ口になっている) - 不適切なアフィリエイト広告に対する注意喚起を掲載する
- 広告主が何度も不当表示を行い、行政の指摘を受けるたびに名前を変えて再販する(特に悪質な例)
法的知識がないアフィリエイターに、アフィリエイト広告の有効な手法として虚偽表現などの違法行為を推奨するケースもあります。
本来なら実際に商品を使ってみて、その評価や体験をもとにアフィリエイト記事を作成するところです。
しかし、消費者庁の資料によれば、悪質な広告主の商品が粗悪なため、過激な広告で売るしかないという背景があるとしています。
さらに、悪質な広告主の背後には不適切な広告行為を推奨するコンサルタント会社の存在もあり、広告主を取り締まるだけでは問題の根本的な解決には至らないという事情もあります。
不適切なアフィリエイト広告が、適切なアフィリエイト広告の収益性を上回ってしまっている点も問題です。
それはさらに不適切な表示を行うインセンティブとなり、結果として、消費者が目にするアフィリエイト広告は過激な文言の広告が多くなってしまっています。
こういった不適切な行為をするアフィリエイターや広告主が少数だとしても、広告の出稿数が多いと、消費者が不適切な広告を目にする機会が多くなります。
結果として、一部のルールを守らない人のせいで、アフィリエイト広告の仕組みや誠実なアフィリエイター、広告主の印象まで悪くなっているというのが、アフィリエイト広告の現状です。
参考資料
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf)(「3 消費者のアクセスを過度に煽るアフィリエイト広告の変遷及び現状」P29,30,31,32)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)
出典:消費者庁ウェブサイト「景品表示法とステルスマーケティング~事例で分かるステルスマーケティング告示ガイドブック~」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/assets/representation_cms216_200901_01.pdf)
資料掲載ページ:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁
広告掲載時の注意点・関連する法律 | ASPのバリューコマース アフィリエイト
アフィリエイトの不正行為と法律違反 | アフィリエイトのA8.net
国が考えるアフィリエイト広告の意義
消費者目線の人間が広告内容を決められること
従来の広告は、広告主や広告代理店の匙加減で露出の度合いが決められていました。アフィリエイト広告の場合は、禁止事項に違反しなければアフィリエイターの裁量で広告内容を決められます。
裁量と言っても、アフィリエイターが自分勝手に売り込むことを国が勧めているわけではありません。
アフィリエイターは広告主よりも消費者に近い立場にあることを活かし、消費者目線の意見を取り入れた広告内容を作成できる点に国は意義があると考えています。
つまり、(私個人の解釈における)国が考える有益なアフィリエイター像とは、広告主と提携しつつも、消費者目線で有益な情報発信を行う者です。
国の理想像に一致するアフィリエイターの発信活動によって、商品やサービスの選択機会が増加することは、従来の広告形態よりも消費者の権利が望ましい形で実現することに役立つという見解を示しています。
参考資料
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf#page=27)(「2 アフィリエイト広告の意義」P27)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)
事業者が手軽に利用できる広告手段であること
従来の広告は多額の広告費用が必要という点が事業者にとってネックでした。消費者にとっても、資本力のある広告主の広告情報しか受け取れないという制限を意味します。
対して、アフィリエイト広告で必要な費用は多くありません。企業規模を問わず、成果報酬を設定すれば手軽に利用できます。消費者にとっても、資本力のない企業からの広告情報も得やすくなるというメリットがあります。
(広告が増えても…という感じではあるが、資本力の大小を問わない様々な企業の商品やサービスの選択肢が増えると考えれば納得できるのではないだろうか)
他のメリットとしては、事業者から見ても
- 第三者視点で長所と短所を紹介してもらえる
- 他の広告手法と比べて広告主のウェブサイトへのアクセス量が多い+購入にもよく繋がる
- 費用対効果が高い
といった点も挙げられています。
既存の広告手法ではできないアプローチが可能になる点も、事業者にとって大きなメリットになっていると国は考えています。
なお、一般社団法人 日本アフィリエイト協議会による「アフィリエイト広告適正化にむけた日本アフィリエイト協議会の取組と提言」の資料中では、アフィリエイトのポジティブな可能性として、中小企業の販路拡大を挙げています。
具体的なメリットとしては正直なクチコミ・越境取引・コスト削減・共同企画などがあります。
また、「アフィリエイトは消費者利益と事業者利益の共存と成長につながるビジネスモデル」という点も可能性のひとつに挙がっています。
参考資料
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf#page=27)(「2 アフィリエイト広告の意義」P27,28)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日)
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告適正化にむけた日本アフィリエイト協議会の取組と提言」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_211001_02.pdf#page=18)(「アフィリエイトのポジティブな可能性」P18)
資料掲載ページ:第4回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2021年10月1日)
アフィリエイトにおける法的ルールのポイント

アフィリエイトは、国(消費者庁)が認知しているビジネス形態です。
ただし、国がその存在を認知している=「個人が自由に何を書いてもいいビジネス・仕事」ではありません。
法律に基づいた明確なルールを守る必要があります。
法律以外では、読み手に価値のある情報を提供する必要もあります。
ここでは法的ポイントに絞って、最低限押さえておきたい内容を整理します。
ステルスマーケティング(ステマ)規制
ステルスマーケティング(以降ステマと呼ぶ)とは、実際は広告の意図があるにも関わらず、第三者の感想を装うなどして広告ではないように宣伝する行為のことです。
2023年から、広告であることを隠して宣伝する「ステマ」が景品表示法違反となりました。
このため、規制対象となる事業者(広告主)は、消費者が誤認しないように事業者の表示(広告であること)を分かりやすく表示しなければなりません。
アフィリエイター含む第三者は規制の対象ではありませんが、広告主が規制に対応する責任があるため、結果的にアフィリエイターも表示の工夫に協力する必要があります。
ステルスマーケティングの規制に関する詳細
もう少し掘り下げると、私達が企業の広告・宣伝を見て商品を選ぶとき、「多少の誇大・誇張表現が含まれているものだろう」と考えて買うかどうか決めると思います。
ステマの問題は、ステマ広告を見た消費者が第三者の自由な感想であると誤認し、自主的な判断と適切な購入の意思決定ができなくなる可能性がある点です。
ステマ規制に該当するものは、企業が宣伝する意図を隠した広告です。
これには第三者に依頼や指示を出した広告を含みます。掲載先はインターネット以外のメディアも含みます。
規制に対応する必要があるのは供給元の事業者(広告主)のみで、依頼を受けただけの第三者や商品を掲載・陳列しただけの者などは該当しません。
また、SNSやレビュー、感想など消費者の自主的な意思で書かれたもの、テレビCMのような明らかに広告であると見て分かるものについては、ステマ規制の対象になりません。
ステルスマーケティングとアフィリエイトとの関係
第三者が広告を掲載するアフィリエイトはステマ規制の対象にならなそうですが、景品表示法によれば、事業者が「表示内容の決定に関与した」ことが認められる場合に規制対象になります。
ステルスマーケティングに関する検討会報告書の「(4)告示案の運用基準の方向性」では、アフィリエイトが規制に該当する例として、事業者がアフィリエイターに委託して商品やサービスなどの広告を表示させるケースが記載されています。
また、アフィリエイト以外には、どのように書くか依頼されて書いたレビューや口コミ、SNSの投稿も対象になります。
簡単に言えば、広告主が第三者に投稿内容を指示したり、投稿に対して報酬や何らかの見返りが客観的に見て期待できたりする状況・やり取りがあった場合、広告主が規制の対象になる可能性があります。
(ユーザーの自主性も重要ポイントです。広告主が商品やクーポンなどを無料で配り、消費者にレビュー投稿を促したとしても、投稿内容が消費者の自主的な意思に基づく場合は規制に該当しません)
アフィリエイターに規制対応する責任はありませんが、法的ルールを守るという理由で関係があります。広告が表示される前(できればファーストビュー)に「広告」「PR」と記載するなど、表示方法を工夫しなくてはなりません。
今後アフィリエイターが責任を負う主体になる可能性について
消費者庁の資料では、アフィリエイターまで規制対象を広げることについて
- 多くの誠実なアフィリエイターやASPなどの事業者に対して萎縮効果を招く
- 問題のあるアフィリエイト広告の排除を超えて、アフィリエイト広告市場自体の縮小を招く
といった悪影響があると予想しており、慎重な検討が必要としています。
アフィリエイターは2025年現在、景品表示法の責任を負う主体ではありませんが、始める際は法的なルールとASPのガイドラインを理解して取り組むようにしましょう。
ASPのガイドラインには、広告を掲載する際は消費者の誤認を防止するために「広告」「PR」「プロモーションを含みます」という表示をウェブサイトの視認しやすい場所(アフィリエイト記事の冒頭やヘッダー、広告の手前など)に記載するように書いてあります。
ステマ以外では、誇大表現や虚偽の記載も景品表示法に違反するので注意が必要です。
参考資料
消費者庁がアフィリエイト広告の規制強化へ、「景表法の適用」など一定の結論を年内に公表 | ネットショップ担当者フォーラム
出典:消費者庁ウェブサイト「ステルスマーケティングに関する検討会報告書」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/review_meeting_005/assets/representation_cms216_221228_03.pdf)
(「5 3号告示と運用基準の方向性について」資料中P37,38,39,40,41,43,44)
出典:消費者庁ウェブサイト「景品表示法とステルスマーケティング~事例で分かるステルスマーケティング告示ガイドブック」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/assets/representation_cms216_200901_01.pdf)
資料掲載ページ:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。 | 消費者庁
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告の取引実態(実態調査)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_211126_04.pdf)
(「アフィリエイト広告の取引実態(実態調査) 2 アンケート調査の結果」資料中P15~23)
資料掲載ページ:第5回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2021年11月26日) | 消費者庁
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告等に関する検討会 報告書(案)(事務局資料)」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_220127_04.pdf)
(「(2)アフィリエイト広告に対する景品表示法の適用に係る基本的な考え方」P49,50,51)
資料掲載ページ:第6回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2022年1月28日) | 消費者庁
アフィリエイトNG行為 | ASPのバリューコマース アフィリエイト
広告掲載時の注意点・関連する法律 | ASPのバリューコマース アフィリエイト
メディア運営のNG事例集 | アフィリエイトのA8.net
アフィリエイトの不正行為と法律違反 | アフィリエイトのA8.net
著作権・商標権の扱い
アフィリエイトに限りませんが、著作権違反や商標権の侵害になるような行為はしてはいけません。
アフィリエイトにおいても、分かりやすい記事を作成するために、商品画像やロゴなどのイメージを掲載したいというケースがあります。
その場合でも企業の素材を無断で転載するのはNGです。また、他人のブログや口コミをコピペするのも著作権侵害に当たります。
(ただし、法律やブログの利用規約などのルールに基づいた引用は可能)
基本はASPや広告主が提供する広告バナーや画像、画像素材を使うようにしましょう。
イメージが必要なら、自分で買った商品をスマホで撮って掲載することです。文章はコピペせず、商品を使った体験談・感想を自分で考えて書きましょう。
装飾用なら利用条件を守ってフリー画像を使うこともできます。
ゲーム分野については、メーカーのガイドライン違反にならないか確認しましょう(無い場合は営利目的で書かない方が無難です)。
消費者のためになると考えて、著作物にあたる文章をどうしても掲載したい場合は、ルールを守った引用ができるかどうか確認してください。
参考資料
文化庁 | 著作権Q&A
(カテゴリ別検索→「権利制限規定」で表示される「37 引用・転載」にある引用に関する質問)
アフィリエイトがもつ社会的意義
個人が社会とつながる新しい形
アフィリエイトは、単なる“副業”ではなく、個人が社会と関わる手段の多様化にも役立ちます。
従来の働き方では、「職場に行く」「組織に属する」ことが前提でした。
しかし、病気・家庭・地域・生活の悩み・夢などの事情でそれが難しい人にとって、アフィリエイトは自分の知識や体験を社会に還元する仕組みとなり得ます。
具体例として以下のようなことが挙げられます。
- 育児中の親が生活の悩みや経験を活かしてママ向けのブログを立ち上げた
- 子育て中に在宅でできて、WEB系のエンジニアやデザインの経験が活かせる仕事としてアフィリエイトが適していた
- 趣味の雑記ブログを書いていたら、いつの間にかアフィリエイトで収益化できた
- ブログを書くのが楽しくて書いてたら、広告掲載の依頼が来た
- 自分の備忘録用のブログで、たまたまお小遣いが稼げてアフィリエイトを始めた
- 自社のウェブメディアに適したマネタイズ手段がアフィリエイトだった
- 飲食店を営みながら別の収入源としてアフィリエイトに取り組んだ
- サービス残業がある仕事と介護がある家庭の板挟みの中、将来のことに悩んでアフィリエイトを知った
- 会社で言われたことだけやるのが嫌で、最終的にブログアフィリエイトを知った
- ブラック企業勤めで人生を変えるために始めた副業で、たまたまアフィリエイトが上手く行った
- 飛行機の操縦訓練を受けるための資金作りのためにアフィリエイトを始めた
商品を使ってみた、サービスを受けたなどの個人視点の体験は、そのまま他者の役に立つ情報になります。また、綿密な調査や取材を行い、ユーザーに価値を届けているアフィリエイターもいます。
このように「誰かのために変わりに調査して情報を得ること」や「経験を共有するだけで価値が生まれる」点が、アフィリエイトの社会的な意味のひとつです。
参考資料
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格差を埋める“情報の平等化”ツール
アフィリエイトは、経済格差を埋める手段のひとつとしても機能します。
現代は特別な人脈や資本がなくても、インターネットを通じて誰でも情報発信できます。
そのインターネットで築いた影響力は、YoutubeやNoteなどのプラットフォームを通じて収益に変えることが可能です。
広告についても似たことが言えます。広告の世界は大手メディアや企業が独占していましたが、アフィリエイトという仕組みが登場したため、個人が広告という分野に参加できるようになりました。
「誰もが小さなメディアを気軽に持てる時代」である今、アフィリエイトという仕組みで個人が収入を得られることは知っておいた方がよいでしょう。
既存の働き方が合わない人に“もう一つの選択肢”を
現代社会では、すべての人が同じ働き方を選べるわけではありません。
職場での人間関係、発達特性、体調の波などによって、「普通の仕事」が難しい人もいます。
そうした人にとって、アフィリエイトは自己表現と収入獲得を両立できる仕組みになります。
在宅で、自分のペースで、自分の得意なテーマを活かして働けるため、社会から取り残されていた人たちが再び社会的につながることができるのです。
また、一般社団法人日本アフィリエイト協議会「アフィリエイト広告適正化にむけた日本アフィリエイト協議会の取組と提言」の資料では、アフィリエイトのポジティブな可能性のひとつとして、アフィリエイトによる社会参加支援を挙げています。
実例として「ひきこもり学び直しセミナー」が開催されたこともあり、アフィリエイトは既存の働き方以外の選択肢として実際に考えられています。
参考資料
11月9日の「ひきこもり学び直しセミナー」にて当協議会理事の近藤愛氏が講師を担当 | 一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)
出典:消費者庁ウェブサイト「アフィリエイト広告適正化にむけた日本アフィリエイト協議会の取組と提言」(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/meeting_materials/assets/representation_cms216_211001_02.pdf#page=18)(「アフィリエイトのポジティブな可能性」P18)
資料掲載ページ:第4回 アフィリエイト広告等に関する検討会(2021年10月1日) | 消費者庁
Youtuberと同じ道をたどる可能性
少し前まで、「Youtuberって本業になるの?」と疑問視されていた時代がありました。
しかし今では、クリエイターとしての地位が確立し、企業も公式にタイアップするなど社会的な職業の一つとして認められています。
アフィリエイトも、これと同じような変化をたどる可能性があります。
今はまだどちらかといえば、一部の人がする「副業の一種」として見られています。
しかし、国はアフィリエイト広告を好意的に捉えていることもあり、将来的には“個人発信による価値創出”という新しい働き方として、社会的に評価されていく可能性が考えられます。
アフィリエイト広告の可能性をどのように活かすかは、私達ユーザーの使い方次第です。
これからのアフィリエイターに求められること
よく目にするアフィリエイト広告は「いかに踏ませるか?!」みたいな雰囲気が感じ取れると思うのですが、本来のアフィリエイトに求められていることは
- 「個人の得意分野の知識を活かすこと」
- 「価値を人に分かりやすく伝える技術」
- 「多くの人が知らないことを調べる技術」
- 「自分の言葉で語る力」
おそらく上記のような力であって、自分の利益のためだけにアフィリエイトリンクを踏ませる技術ではないと私は思っています。
(国が考えているアフィリエイト広告のメリットも、こういう方向性を想定してると思います)
そういう私は、このブログを書く前にアフィリエイトにも取り組んだことがあります。成果はあまり良くなく、単発でたまたま報酬が発生するぐらいで月の収入にはなりませんでした。
今の自分からアフィリエイトをしていた頃の自分に何か言うことがあるとしたら
- 「伝える技術がなさすぎる」
- 「商品価値の内容を文章化するときにエモさと勢いで押し切ろうとするな」
- 「自分が思っている商品の価値を文章に落とし込む力が弱すぎる」
- 「サイトを作り込む忍耐力なさすぎる」
といったことが言いたいですね。(まあ考えたらもっと出てくると思うけど)
以前の私は考えもしませんでしたが、自分が書いた文章を読んだ人が購入や契約を決心するのだから「自分の文章を含めて、いや、自分の文章こそが実は商品なのだ」という気持ちで書くべきだと思います。
本来のアフィリエイトに向いてる人は?
個人的な意見としては、稼ぎたいという気持ちはあってもいいけど、以下の要素がある人が特に向いていると思います。
- 良い商品、推し商品を必要な人に知ってもらいたいというモチベーションでできる人
- 画面の向こうにいる人を想像しながら文章を書ける・書く努力ができる人
- 自分の文章も商品の一部として見られる自覚と責任を持って書ける人
- 文章による価値提供の技術について考えられる人・学べる人
- 自分で調べたり、体験したりする労力とそれを文章化する手間を惜しまない人
アフィリエイトは既存の働き方と比べて、在宅でできる・自分のペースで作業できるという意味で楽な側面があるのは確かです。
楽は楽でも、実際にやってみると手順が少なくて楽という認識は間違いということはすぐに分かります。
また、与えられた仕事で生きていくか、自分で価値を創造して主体的に生きていくか、アフィリエイトは後者の生き方を実現するのに役立つ手段のひとつになります。
後者を選びたい人は、アフィリエイトを収入を得る手段のひとつとして認識しておきましょう。
アフィリエイトを始める人におすすめなASPは?
というわけで、アフィリエイトがテーマの記事らしく、アフィリエイトを利用しておすすめのASPを紹介したいと思います。
広告主と提携できるASPは様々ですが、定番の大手2社(A8.net、バリューコマース)を押さえておけば、とりあえず困りません。
よほどニッチでなければ、生活で利用する大半の有名な通販サイトやサービスのアフィリエイト広告を作成できます。
もちろん私はほかのASPにも登録したことがありますが、それでも定番のASPで提携できないか一旦検索します。
それに、分散してると管理が面倒くさいですし、色々登録したところで大体何でもある大手でいいやって思います。
「どうしても紹介したい商品がほかのASPにある!」っていう場合は、その時にそのASPに登録するといいです。
なお、ASPによっては無料会員登録時に登録サイトの審査があります。
- すでに運営しているサイトを登録する
- 事前に登録用のサイトを作成しておく
- サイトなしで登録できるASPに一旦参加してあとで作る
いずれかを選択して登録を行ってください。
おすすめASP① バリューコマース

バリューコマースは、1999年からある老舗のASPで、累計8500社以上の広告主が利用しています。
Yahooショッピングや楽天などの大手ショッピングモールはもちろん、Lenovo、じゃらん、ORBIS、タワーレコードといった有名ブランドのネットショップや有名企業とも提携できます。
自分がおすすめしたい商品やサービスが、有名ブランドや有名企業、有名なメーカーのものならバリューコマースで提携できる可能性があります。
提携可能な広告主についてはバリューコマース公式サイトでチェックできるので、紹介したいものが決まってるなら確認してみても良いでしょう。
個人的には、登録はしたもののあまり有効活用できてないASPなんですが、有名なブランドや企業と提携するならここか、後述のA8.netのどちらかだなと思いますね。
無料会員登録する際、登録サイトの審査があります(10記事程度のコンテンツは充実させておく必要あり)。
おすすめASP② もしもアフィリエイト

もしもアフィリエイトは、アフィリエイトの通常報酬に+12%分のボーナス報酬がつくW報酬制度があるASPです。
アフィリエイトでは、異なるASPで同じ広告主と提携できる場合があります。
その場合、W報酬制度があるもしもアフィリエイトで提携した方が、ボーナス報酬が発生して得られる報酬が多くなることがあります。
また、もしもアフィリエイト経由でアマゾンアソシエイトの提携が可能な点も特徴のひとつです。なぜ特徴になるのかというと、アマゾンアソシエイトの審査では一定期間内の販売ノルマがあって、審査に通るのが難しいからです。
(ちなみに昔はノルマがなかったので、それなりのコンテンツがあれば通せました)
後述するA8.netやバリューコマース経由でもアマゾンと提携できますが、もしもアフィリエイトがアマゾンアソシエイトの審査に通りやすいと言われています。
ただし、アマゾンやヤフー、楽天などの大手ショッピングモール通販は自社でアフィリエイトシステムを提供しており、料率で比較するともしもアフィリエイトの方が低い点には注意した方がよいです。
アマゾンのアフィリエイトを狙っていて、審査に通るまでのつなぎとして使うと良いと思います。
あとは、アフィリエイトをするにはリンクを貼るためにHTMLを知る必要がありますが、もしもアフィリエイトでは「かんたんリンク」などの便利ツールが使えるため、HTMLやCSSが分からない段階の初心者が使いやすいASPでもあります。
登録用のサイトなしでも無料会員登録が可能です。
おすすめASP③ A8.net

A8.netは、広告主数・登録メディア数は日本最大級、業界最大手のASPであり、アフィリエイトを始めるなら必ず登録しておきたいところです。
サービス開始から25年という歴史があり、15年連続利用者満足度がナンバー1という実績もあります。(アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2025」による)
幅広いジャンルを扱っており、自分が書きたいジャンルに関係した案件(広告)を見つけやすいです。私も一旦A8.netで探すか…みたいな使い方をします。
アフィリエイトをする人全員が登録してると言っても過言ではないので、迷っても迷ってなくても登録することをおすすめします。
会員向けのセミナーやフェスティバルも頻繁に開催しており、初心者向けの情報を学んだり、広告主から直接情報を得られたりする機会があります。私は利用したことないですが、右も左もわからないという場合は、大手のASPが提供する情報をまず参考にするとよいでしょう。
A8.netは無料会員登録時に審査を行いません(登録用のサイトは必要です)。
おすすめASP④ アクセストレード

アクセストレードは、先述したa8.netと同様に20年の長い運営実績がある老舗のASPです。金融、EC、エンタメ(オンラインゲーム)といったジャンルに強みがあります。
広告数についてはそこまで充実していませんが、A8.netにはない広告があるため、上記で挙げたジャンルについて詳しいなら登録してみてもいいかもしれません。
私は登録して結局あまり活用できてないです。登録時に審査があるので、事前にサイトのコンテンツは充実させておく必要があります(5~10記事程度の投稿が必要)。
記事の内容は以上です。個人的には久しぶりにアフィリエイトの審査を通して広告を貼りました。
登録しないにしても、アフィリエイトというものがどういうものなのか?というのが分かると思います。
また、私のアフィリエイトのやり方を見て「自分はどう思ったのか?」「やりたくなった」or「やりたくないと思った」として、それはなぜなのか?を考えてみると、また得るものがあると思います。
私も昔よりは上手く文章を書けるようになりましたが、アフィリエイトを上手に活用するのはまた難しいなと思います。